@kedamatti's diary

米山知宏の思考メモです(専門は、知/情報/自律的な組織づくり/プロジェクトマネジメント/ナレッジマネジメント/コミュニケーション/オープンガバメント/民主主義/市民参加/シビックテック)

新潟市のオープンデータを使って、アプリを作ってみた

Code for Niigata の記念すべき第1作が本日リリースされたというタイミングで大変申し訳ないのであるが、こっそり、新潟市のオープンデータを使ってアプリ(新潟市内の農産物直売所マップ)を作ってみたのでご報告。

 

新潟交通バスの時刻表検索アプリ

本題に入る前に、まずはCode for Niigata の記念すべき第1作のアプリについてであるが、これは「新潟交通」のバスの時刻表を簡単に検索できるスマホ向けのアプリ。Code for Niigata のメンバーの中でも、バスの使いにくさを指摘する人は多くて、バスアプリは Code for Niigata の重要テーマになっている。今回のアプリは、その最終形ではないけれども、とても使いやすいアプリになっているので、新潟交通のバスに乗る人は是非使ってみて欲しい。

バス時刻表サービス リリース案内 | Code for Niigata

http://www.codeforniigata.org/bus/

 

新潟市内の農産物直売所マップ

さて、こんな素晴らしいアプリと比べられるものではないのだが、素人おじさんが作成したアプリをご紹介。

新潟市内の農産物直売所マップ

 

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これは、新潟市が公開している農産物の直売所に関するオープンデータを使って、その情報をGoogleMap上にマッピングしてみたというもの。機能的にはとても簡単なものなのだが、作ってみて思うのは、単に地図上にマッピングするだけでも、情報の閲覧性は全く変わるんだなと言うこと。当たり前の話ではあるのだが、改めて実感。

直売所で美味しい野菜を買いたいという人は、ぜひ使って頂ければと。

 

元のオープンデータは以下のもの。

GIS 農産物直売所 新潟市

 

さて、プログラマーでもない素人がアプリを作った思いはいくつかある。

  1. まず、Code for Niigata のメンバーの1人として活動する中で、なんでもかんでもプログラマーの人にお願いするのは申し訳ないという思いが出てきて、それならば、作れるものは自分で作るべきということで、やってみた。
  2. 二つ目としては、Code for Niigata みたいなコミュニティがより地域に根ざした組織になっていくためには、プログラムとかの知識がない普通の人の関わりが重要になると思われるが、彼らが Code for xxx の活動に魅力や可能性を感じてもらうには、実際に彼ら自身がアプリを作ってみることも大事なのではないかと考えている。私みたいな素人が簡単なアプリでも作ってみることで、素人プログラマーが増えていくきっかけになればということで作ってみたというのが二つ目の狙い。
  3. せっかく行政がオープンデータを出してくれたんだから、簡単なアプリであっても作ることでお礼になるかしら、、、という思いもあった。で、どうせ作るなら、まずは地図系だよねということで。

 

と、まぁ、こんな感じで作ってみた訳だが、何より、作ってて楽しかったというのが大きい。実は、10年ほど前にはプログラムをちょこちょこ書いていたときがあって、プログラムを書くのは結構好きだったりする。大学では先生(元東京工業大学助手の佐藤さん)とともにおそらく日本初のボートマッチのサイトを開発したり、また、某マーケティング会社では統計分析のツールVBAで作ったりしていた。

最近は、何か開発するとなればお願いするばかりの立場だったので、これからはなるべく自らも手を動かしつつ、勉強もしていければと。本当に複雑なものは難しいと思うけれど、ネット上のサンプルコードを見ながら書いていけば、以外と何とかなるもので。

 

最後に、今回のアプリ作りのメモ。

  • 環境としては、最初はDropboxのWeb用のスペースを使っていたのだが、動作に怪しいところがあり、レンタルサーバ(lolipop)を借りた。
  • 地図情報を扱ったのは全くの初めてだったのだが、地図の座標表記には、X座標・Y座標であったり、緯度・経度であったり、また、緯度・経度も60進法や10進法があったりして、GooleMapで扱える形式に落とし込むまでが一番時間がかかった。なんとなく分かってきたので、それこそマクロか何かを作ってしまえば良いかもしれない。
  • 今回は、公開されているデータがすべてそのまま吹き出しで表示される形になっているが、表示・非表示の選択であったり、エリアで絞り込んだりできると便利なので、後で手を加えたい。