@kedamatti's diary

米山知宏の思考メモです(専門は、知/情報/自律的な組織づくり/プロジェクトマネジメント/ナレッジマネジメント/コミュニケーション/オープンガバメント/民主主義/市民参加/シビックテック)

周年日記のすすめ

飽きっぽい私が、ずっと日記を書き続けられている「周年日記」というスタイルがあるのだが、とてもオススメなので書いてみたいと思う。

周年日記は、同じ日付の日記を同一のページに書き加えていくものである。
私の場合は、Scrapboxというツールを使って日記を書いているが、そこに日単位のページがあり、毎日、該当する日付のページを上書きしている。

scrapbox.io

周年日記のフォーマット

フォーマットはこんな感じ。
このフォーマットで書かれた複数の年の日記が一つのページに蓄積されている。
(下記の※は説明用の記載で、普段のフォーマットには入っていない)

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20200105(日曜日)
▼朝書くこと
【天気】
※天気をメモしておくと、その時の状況を結構思い出したりするので、書くようにしている。

【昨夜の夢】
※見た夢を文章にしても、ほぼほぼ後から思い出せないのだが...

【今日やること】
※その日にやることをざっと確認。別のツールや付せんを使うこともある。

▼1日のふりかえり
▼今日良かったことは?(やったこと、考えたこと、アウトプットしたこと)
※下記の「1日のログ」の中から特出ししたいことがあれば、こちらにも書いておく。

▼分かったこと・発見したことは?ナレッジの仮説は見つかった?
※小さな発見でも、後々、別の発想のきっかけになったりするので、残している。

▼改善したいことは?

▼今日の●●は?
※●●は息子の名前を入れていて、息子のことで印象的なことを書いている。

▼明日は何をする?(やりたいこと、考えたいこと、アウトプットしたいこと)

▼1日のログ
0600
・起床

0700
・「・・・・」を読む

※↑みたいな事実を淡々と書く。ここがメインコンテンツ。
※考えたメモとかも適宜書いている。


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20190105(土曜日)
・・・

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20180105(金曜日)
・・・


周年日記の良いところ

周年日記の一番良いところは、ある日の日記を書こうとすると、必然的に1年前、2年前、3年前、、、の同じ日の日記を目にするところ。

日記を一日ごとに別のページに書いてしまうと、過去の日記を見るには何かしら意図的に行動しなければならないが、周年日記だと、偶発的に過去に書いた日記を読み返すことになる。これが、日々、広い視点でのふりかえりの素材となってくれて、いまやるべきアクションを再確認する機会にもなっている。


残すべき価値があるかどうかという判断を保留する

その際に大事なのが、「残すべき価値があるかどうかという判断を保留すること」。

上のフォーマットでも「発見したこと」「ナレッジ」という枠があるが、一番重要なのは「1日のログ」を淡々と残すことだと感じている。書いたときには何の価値も感じられないことだが、1年後、2年後、、、に読み返すと新たな意味に気づかせてくれたりする。書くときに価値を判断してはいけない。自分の単なるログが、時間がたつことで、新たな意味を持ってくることがある。


単なる日々のログを複数年の時間軸で意味づけてくれる

飽きやすい私が日記を書き続けていられるのもの、「単なる日々のログを複数年の時間軸で意味づけてくれる」という周年日記の性質によるところが大きいのではないかと思う。

FacebookGoogleフォトも1年前の投稿や写真を通知してくれるが、これもユーザからすると同じ意味がある。