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脳と仮想

ちょいと気になっていた茂木健一郎。いったいどんな人かということで、彼の著書脳と仮想を読んでみた。

「サンタクロースは存在するか?」という問いをきっかけに、「人間の心」について深く迫る。

現実とは何か?
仮想とは何か?

この分野の本、もうちょっと読んでみたい。哲学も勉強したい。

○人間の経験のうち、計量できないものを、現代の脳科学では「クオリア」(感覚質)と呼ぶ。赤い色の感覚。そこはかとない不安。私たちの中には、数量化することのできない、微妙で切実なクオリアが満ちている。しかし、これらの主観的な体験の質は、科学の方法ではわからない。

クオリアの期限を説明できずして、「万物の理論」を名乗るのは詐欺のようなものである。

○人間が体験することのすべては「脳内現象」。現実も仮想も、すべて脳の中の神経細胞が作り出した脳内現象。視覚や触覚など複数の感覚から得られた情報が一致するということで、私たちの現実感は支えられる。しかし、それはあくまでも「現実の写し」に過ぎない。

○つまり、私たちは「現実自体」を知り得ない。たとえば、ミミズには私たちに見えている石ころなどは見ることができない。ミリ単位の被覆的な領域が、ミミズにとっての全世界。人間も本質的な点においてミミズと変わらない。

○ITが全ての情報を顕在化しつつあるように見える今日において、仮想というものの成り立ちについて真摯に考えることは、重大な意味を持つ。