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議員が「tsudaる」だけでは、政治は変わらない

「tsudaる」議員たちに書かれているように、議員がTwitter上に会議の様子を伝える行動が注目されている。

民主党の逢坂議員は、6月16日には会議の様子を、そして、6月17日には党首討論の様子をTwitter上でご自身の感想を交えながら報告した【http://twitter.g.hatena.ne.jp/EmptyFort/20090617/1245226282】。この報告に対して、17日だけで200以上のコメントを集めたが(@seiji_ohsaka宛のコメント数をカウント)、意見のほとんどは、逢坂議員の行動を称えるコメント、議会・政治に対する期待を表すコメントなど、肯定的な意見で占められていた【(http://twitter.com/#search?q=@seiji_ohsaka)】。

  • kira88 @seiji_ohsaka twitterで当事者が実況することへの期待は「書記」としての働きではなく、当事者としての考えを即時に伝えてくれること、ですね。更に理想を言えば、受信者から寄せられる意見・質問等をその会議において話題にしていただくことだと思います。【http://twitter.com/kira88/statuses/2190393284
  • hidari @seiji_ohsaka のハイピッチな意見表明は本当に新鮮。同じレベルでもっと様々な政党の人が語ってくれると、ひとっくくりの「政治」って言葉の中での認識の多様性、考え方の相違とか見えてくる=フラットな視線で政治を見る体験が出来そうな気がする。【http://twitter.com/hidari/statuses/2203412847
  • lightsquall @seiji_ohsaka Twitterで選挙活動するのはおもしろいと思う。第三者の点でみて利点も多いと感じる。おもに外が静かになる点とか。その代わり街頭演説では飛んでこない質問がTwitterでは来ますよ。それにうまく対応できるのか、見てみたいと思います。【http://twitter.com/lightsquall/statuses/2204334683
  • rob_art @seiji_ohsaka おつかれさまです。面白い試みだと思います。提案ですが、?議会前にその日のポイントを整理してポストしてみる、?他党(特に自民)の議員に友人がいれば、その人にも国会実況をしてもらう。あるいはとリアルタイムで解説・討論し合う などできればより面白いかもです。【http://twitter.com/rob_art/statuses/2203532304
  • madarame この何気ない一言は、実は非常に画期的なことであると考えている。ネットユーザーが「直接」政治家にアプローチできた瞬間であるのだから。 RT @h_i: . @seiji_ohsaka 法改正に反対する人 & その人達の主張内容等を公開して頂くことは可能でしょうか?【http://twitter.com/madarame/statuses/2202276734

逢坂議員の行動は、政治を一般市民のレベルに近づけるという点で、まさに一般市民が待ち望んでいたことであり、多くの人が新たな可能性を感じたのではないかと思う。これまでも議員のホームページやブログ等で情報発信は行われていたものの、わざわざそこにアクセスする必要があったし、また、意見を言う場合にも、コメント欄は開放されておらず、誰がどのような意見を持っているのかは、他の人に共有されることはなかった。しかし、今回のケースは、一般市民が日常的に使っているTwitterというツールに、議員自らが歩み寄ってきた。市民がいる輪の中に、入ってきてくれた。市民は一度登録(フォロー)しさえすれば、何の負荷もなく議員の様子を把握することが出来る。しかも、Twitterという普及したツールを用いることで、市民と議員とのコミュニケーションだけでなく、議員が投げかけたテーマについて、市民同士のコミュニケーションも活発に行われている。このような様子を見ていると、政治に対して今までに無い期待を持つのも当然であろう。しかし、真の民主主義を実現するためには、議員の「tsudaり」に任せているだけでは難しいのではないだろうか。

これまでの歴史を振り返ってみると、その程度に差はあるものの、新たなメディアが生まれる度に民衆は新たな民主主義の可能性を感じてきたのではないかと思う。新聞が生まれたとき、ラジオが生まれたとき、テレビが生まれたとき。ネットが生まれてからも、電子会議室、ブログ、SNSなどが出る度に、「○○が政治を変える」と期待された。

インターネットが政治を変える!
「ブログ、SNSで日本を変えよう」

しかし、結局は、真の民主主義は実現せず、市民と政治との距離が縮まることはなかったし、それどころか、時の権力者たちが情報メディアを悪用して、市民をコントロールするために使ったことも少なくないだろう。

いま、Twitterには多くの人が期待している。アメリカの大統領選におけるオバマように、日本でも新しい流れが作れないだろうか。逢坂議員の「tsudaり」を一時的なブームにしないためにはどうすればいいのだろうか。権力者によって、このTwitterという宝物がコントロールされないようにするためにはどうすればいいだろうか。何より、本当の民主主義を実現するためは、どうすればいいのだろうか。

それには、何よりも、Twitterユーザ一人一人が行動することである。Twitter上で、RTやリプライをするだけでもいい。この流れを大きくしていくためには、どんどん周りの人達を巻き込んでいかないといけない。逢坂議員のような活動に共感するのであれば、何らかの意思表明をして、その活動を評価していることを伝えなければならない。正しいことをやっている人が評価されるという当たり前のプラットフォームを作るのは、議員ではなくTwitterユーザ自身である。