【読書】CONTENT'S FUTURE

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ

この本は、ほんとにすごい。

「コンテンツの未来を探る対話集」という副題がついているけども、何より、テレビ、ラジオなどのコンテンツがこれまでどのように作られてきたのかという部分で、とても参考になる内容だった。

各ページの注釈も、めちゃ充実。

気になった文章をメモ。。。

◆テレビの未来

【ネットでしかできない表現、コンテンツモデルを探せ!】
第2日本テレビディレクタ、土屋さんのお話)

・テレビコンテンツのインターネット配信の必要性が叫ばれるが、「ネットでしかできない映像表現とは何か」という議論にはなかなかなっていない。

・ネットは、テレビに比べると広さはないが、深い表現が可能。

・ネットで、リアルタイムドキュメンタリーのコンテンツを作りたい。

・コンテンツの作成がテクニック化してきているが、その流れは止めないといけない。コンテンツを豊かにするために、作り手側の自由度が保証される仕組みが必要。コンテンツビジネス自体、マーケティングを突き詰めたところで、「博打」が本質。
電波少年も、最初は誰も評価していなかったが、結果的にはおもしろい番組になった)

・テレビでは、博打のリスクが大きいが、ネットでは失敗したときのリスクも少ない。「価値観の逆転」が起こるのでは。

【ネットとテレビは決して融合しない。でもネットは今テレビを救っている】
東京MXテレビ草場さんのお話)

・10年ほど前、東京ローカル局として、MXTVは放送開始。

・当初は、市民記者みたいな人を集めて、東京ローカルのニュースを拾い上げていこうと。
→ビデオジャーナリズム

・ブログTVという番組をYouTubeに載せる試み。地方でも番組を見たいという声があった。初めから、ネットで流すことを前提にした番組作りをしているため、様々な権利は問題にならない。

・若い学生などは、ネット中心でテレビを見なくなっているが、動画コンテンツに興味が無いわけではなく、「情報処理」のスタイルがネット的であるだけ。つまり、自分にとって必要な情報をフィルタリングするようになっている。

・番組作りの理想は、見ている人に検証してもらえること。それにより、ネットがテレビに正常化をもららし、「テレビは救われる」ことになる。

【YouTube】 独立UHF局のYouTube戦略/TOKYO MX 草場大輔氏
→上記インタビューの動画。

◆ハードウェアの未来

ロケフリが起こす伝送革命】
(ソニービデオ、西谷さん)

ロケフリなどによって視聴する機会が増えれば、テレビを見ようという動機付けになる。ビデオが出てきたとき、「録画されたら映画館に行かなくなる」と言われていたが、逆に、映画館に行く人が増えた。

・ビデオが普及した当初は、「なんでテレビを録画してまで見るのか?」という反応。それが、次第に、タイムシフトして余暇時間に見ることの意義を認識してもらえるようになった。製品の良さを理解してもらうのには時間がかかる。「アーリーアダプター」と呼ばれるようなリテラシの高いユーザがまず使い始め、その後、段々普及して来るという流れ。

◆ラジオの未来

【変わり続ける音声コンテンツの未来】
(TBSラジオ、長谷川さん)

・テレビに比べると、自分のやりたい番組が作れる。

・ネットの広告費がラジオを抜いたが、そのため、逆にラジオに広告を出すことに敷居は下がっている。

・今の人は、ラジオを持っている人は少なく、ハードルが高いメディアになってしまった。ネットにラジオのコンテンツを置くことで、視聴機会が増え、視聴率がアップしている。

・ラジオは生放送が多いが、そのメリットは多い。リスナーとの双方向性、情報提供の速報性。リスナー同士が、一緒に聞いてる感を共有できる。

・今後、ラジオという形態が無くなったとしても、「音声コンテンツ」は無くならない。

・ラジオは作り手に愛されるメディア。それが最大の強み。テレビに出ている人でも、ラジオに出ているときはそのイメージが全然違う。

・「生放送+まとめウィキ+つっこみ=新しいメディアでのライブ感」
→ウィキみたいなシステムを基本として、ニコニコ動画や字幕・in みたいに放送のタイムラインが表示され、放送の書き起こしデータが適すと表示される。テキストをクリックすることで、音声が聞ける仕組み。