@kedamatti's diary

米山知宏の思考メモです(専門は、知/情報/自律的な組織づくり/プロジェクトマネジメント/ナレッジマネジメント/コミュニケーション/オープンガバメント/民主主義/市民参加/シビックテック)

podcastを考える♪

iPodを買ってから10日くらい経つけど、iPodをいじるのは本当に楽しいヽ(´ー`)ノ
今までは何かを買うときは機能面を重視することが多く、mp3プレイヤーも、iRiverというちょいとマイナーなところを攻めていた。けど、iPodのこのデザインは、ちょいと足りない機能を補って余りある楽しさを持っている。やっぱかっこよさは大事だよな、と。

だけど、、、

楽しいんだけど、iPodでイマイチしっくりきていないものがあったりします。それは、Podcast。はっきり言ってしまえば、おもしろくない。。。

ということで、勉強を兼ねて、
iPod周りを整理してみる。c⌒っ*゚д゚)φ メモメモ...

iPod(iTuneなどiPodに関連することも含め)の特徴◆

http://podcastnow.net/blog/archives/000001.htmlによると、Podcastの特徴として以下の点が挙げられている。

これまではネットラジオ局の番組はストリーム形式で放送されるのが普通で、ダウンロードして聴くということはできませんでした。さらに番組が更新されるのをいちいちチェックしなくてはいけない手間がありました。
しかしポッドキャスティングの場合、最初に専用ソフトを設定してネットラジオ局を登録すれば、後は放送が更新された時に自動的に最新の放送がダウンロードされてiPodなどのMP3プレーヤーに転送されます。ネットラジオを好きな時間(=タイムシフト)、好きな場所で(=ロケーションフリー)楽しむことができる便利さは、ぜひ一度体験してみて下さい!

これをベースにちょいと整理すると、iPodがらみ(厳密にはiPodだけの特徴ではない)の特徴としては以下の3つ。

○「ストリーミング」から「ダウンロード」へ(時間を選ばない)
1つ目の特徴として、今まではリアルタイムでしか聞くことが出来なかったものが、ダウンロード可能になり、いつでも都合の良いときに聞くことが出来る、というものだ。それは確かに便利ではある。ただこれって、テレビしか無かった時代にビデオが出来て、いつでも見られますよ、というのと全く変わりはない。今、ビデオって本当にすごいんですよ!と言っている人はいるだろうか。内容が面白くなければ、見ることも、ビデオに録画することもありえないのである。そもそも、「ストリーミング」から「ダウンロード」への移行は、Podcastが実現していることではなく、Web上に、mp3でもwindows mediaでもいいが、ファイルとして動画や音声データが置ければ解決されること。つまり、ダウンロードできることが理由で「podcastってすごいよね!」とはなり得ない。

○自動的に最新の放送をダウンロード(手間の軽減)
2つ目の特徴としては、上記のダウンロード(PCへ&携帯プレイヤーへ)が自動的に行われるという点である。この点がよりメリットとして際だつためには、動画や音声の更新が頻繁であり、そもそも、それらが視聴者が聞きたいと思う内容でなければ全くメリットにはならない。例えば、月1程度の更新であれば、わざわざWebにアクセスしても大した手間にはならないし、視聴したいという内容でなければ、podcast登録、RSS登録さえされない。

○好きな場所で楽しむことができる(場所を選ばない)
3つ目の特徴は、携帯プレイヤーによって、ダウンロードされた動画・音声ファイルがどこでも楽しむことが出来るというもの。それは確かに便利。だけど、これもpodcastは全く関係が無く、今までのmp3プレイヤーでも、mp3で音声ファイルが配布されていれば、このようなことは可能だったのである。同じく、これが理由で「podcastってすごいよね!」とはなり得ない。

この3点から見た場合、個々の機能としては新しいものではないのではなく、podcastの特徴・価値としては、これら3点の連携性を高めたという点だと言えるかもしれない。

iPodの機能を十分に生かしていない現在の配信番組◆

さて、今podcastによって、ニュースやら英会話やらビジネス情報やら音楽やら様々な情報が提供されているが、既存の情報をpodcast対応したに過ぎず、上記の特徴を生かしている番組がまだまだ少ないように思う。

◆動画や音声のデメリット「拘束性」◆

音声データはまだいいのだが、特に動画データ(vodcastとも言われるらしいが)を見るときは、それ以外に何もすることが出来ない。ラジオ番組のように音声データのみであれば、iPodで聞きながら歩くことも出来るし、仕事することも出来るし、本を読むことも出来る。だが、動画データではそうは行かない。視覚と聴覚をふさがれた状態では、仕事は出来ないし、本を読むことも出来ない。当然歩きながらも難しい。できるとしたら、ご飯を食べるくらいか。。。つまり、テレビを見ている時を想像すれば簡単な話なのだが、動画は非常に拘束される情報なのである。内容を把握するにも、普通のWebであれば流し読みができ、いきなり最後の結論を読むことができるが、音声や動画では全体像を把握するには、大部分を視聴するしかないというデメリットも存在する。実際にいくつかのものを視聴していて、「これであれば、テキストでまとめてくれ!」と思うものも正直存在した。テキストであれば30秒で把握できるところが、音声では5分かかる。では、それだけのコストを払ってまで見たい情報があるかというと、まだ僕が知らないだけという可能性も当然あるが、あまり無いように思える。しかも、そのようなコストがかかる情報を、iTuneなどPC上で見るのならまだしも、わざわざiPodを使って外で見ようという気には到底なれない。

それでは、前向きに考えて、今あるiPodの機能を最大限生かすためにはどうすればいいのか。それは、情報をただpodcast対応にすればいいということではなく、

「どのような情報であれば見たい・聞きたいと思うのか?さらにいえば、どのような情報であれば”外出先”で見たい・聞きたいと思うのか」

このあたりをしっかりと考え、前述のデメリットをカバーできる価値ある情報を提供する必要がある。

じゃ、どんな情報ならいいのー?というところは、また考えてみます、ということで。情報の送り手の話もそこに絡められればいいかな、と。

とりあえず、整理第1弾終了♪